絢香が驚いたように軽く目を見開いた。

「元を治さないと駄目なんだよ…それは
きっと今だって…チャンスなんだって
思ったんだ」

はぁ、小さく絢香のため息が聞こえた

「分かった、優羽が決めたんだもんね…
何も言わないで応援する」

「絢香!」

「そのかわり!ちゃんと最後までやりきって」

絢香の珍しい言葉に私は少し驚いた。

だって絢香は基本辛くなったりしたら

逃げてもいいと言うタイプだから

「確かに優羽が言うとおりこれはチャンス
なのかもしれない、たがらこれで治るかも
しれないなら出来るだけ最後まで…ね」

その顔は本当に真剣そのもので私は

無言で、でもしっかり絢香の目を見据えて

頷いた。