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「えーっと、じゃあ整理するよ」

絢香の顔が恐い。

「は、はい」

「告白としては断れた、そしたらトラウマを
治すのに、使わないかとなった…よろしい
ですか?」

「……よろしいで」

「何でそうなる!」

絢香は間髪入れず被せて突っ込んで

来た。

(まあ、そうなりますよね~)

「で、でも私かなり前向きに考えてる。」

「……」

私の言葉に絢香は急に真剣な顔になる。

「だって絢香が屋上でお昼一緒に食べる話
半ば強引に進めたのも治って欲しかった
からなんだよね?」

そう言うと絢香は一瞬戸惑ったような顔を

してから

「まぁ、ね…」

と言った。

「私、今回成瀬君と色々あって思った。
蓋をして、慣れてるだけじゃ駄目だって」