蜜漬けの恋

「はぁ、はぁ、は…」

キスが終わると二人とも酸欠状態に

なっていて、そんな私の様子を見た奏は

まるで泣くのを必死で我慢する子ども

見たいな目で私を見つめた。

「ごめん、ちょっと気持ちがぐちゃぐちゃに
なって思わず…」

(びっくりした…けど)

「…うん、別に大丈夫だよ!…大丈夫だから
さっきみたいな事言わないで…悲しくなる」

(そうだよ、奏じゃなきゃ意味が無い。
大好きな奏じゃなきゃ)

「ごめん、もう言わないから」

そう言った奏の顔は穏やかでとても幸せ

そうだった。

「うん。」

「よし、デート!どこ行きたい?どこでも
いいよ?」

そう言って奏は手を差し出す、そこに私は

自然とまるでそれが当たり前かのように手を

重ねる。重ねると奏が柔らかく手を包んで

ゆっくり歩き出した。