蜜漬けの恋

***
長かった夏休みも終わり、二学期が

始まった。

奏とはプールの後も何回もデートを

していた、でも夏休みも終わりに

差し掛かった頃、約束していたお祭り

デートが駄目になってしまったのだ。

それ以来全く会えなくて、挙げ句何故か

電話が出来ないらしくずっと文章だけの

やり取りになっていた。

(絢香は深井君とデートで先に帰ったし、
奏は遅れて来て、休み時間は一気に
他の女の子に囲まれちゃうし…一人で帰ろ)

「優羽!」

(っ!)

下へ降りようと教室を出た瞬間

名前を呼ばれて振り返るとそこに居たのは

奏だった。

「奏っ!」

久しぶりの奏の声に私は思わず頬が緩んだ、

奏が走って抱きついてくる。

「奏、苦しいー」

そう言っても奏は力を緩める事はない。

でもそれが幸せで、とても幸せで

抱き締められてる所全部から伝わってくる

奏の体温とか、匂いがその気持ちを更に

大きくした。