蜜漬けの恋

ギュ。

(えっ――)

奏が柔らかく、でもしっかりと

私の手を握る。

「ごめんね?ほんと何にもないから
ほんとに…」

(絶対そんな事ない)

そう思った、でも話したくなったら

でいいと思った。

「……分かった、でも話したくなったら
絶対話してね」

言うと奏が穏やかに笑った

「うん、ありがとう」

しばらくの沈黙の後

「よし、じゃあスライダー行こっか!
もちろん二人のりのやつ」

奏が私と自分のジュースが入っていた

紙コップを回収しながら言った。