蜜漬けの恋

夏休みに突入してから1週間ぐらい

がたった。そして今日は待ちに待った

プールの日だ。服の下には水着を着て

集合場所にしている改札の前に着いた。

(多分一番乗りだ!)

そう思って駅の階段を上りきり改札前に

たどり着くとなんと驚いた事にもう奏が

そこにいた。

(嘘っ!)

私は急いで駆け寄る。奏は私の姿を

見ると笑顔になって手を振った。

「奏!久しぶり!早かった――」

言った瞬間だった。

ギューーー

奏が痛いほど抱き締めてきた

「え!奏?!ちょっと!…」

「ごめん…。ずっと電話越しの声だった
から何か、顔見たら」

肩の辺りで奏の声が聞こえてくる。

その声と言葉はじんわりと心に

染み込んでくる。

「奏…。」

私もその言葉に戸惑いながらも

ゆっくり奏の背中に手を回して

抱き締め返した。