蜜漬けの恋

「んっ」

心臓がバクバクと音をたてる。

奏での匂いがすぐ近くでして

クラクラした。

唇が離れると奏では悪戯っぽく私に

笑った。

「ん、はぁ、あ…キスしちゃったね…」

私の目を奏が真っ直ぐ見つめて言うから

恥ずかしくなって私は思い切り奏から

目をそらした。でも奏は私がどこを向いても

目を合わせてきた。相変わらず心臓が

うるさい。

「もう、分かった。そんなに恥ずかしいなら
目合わせなくていいから手だけ繋いでて
今からパレードが見やすい所に移動しよ?」

奏は立ち上がって私に手を差し出してきた。

私は俯いたまま手を出した。奏はその手を

掴むとひょいと私を立たせた。ふと顔を

上げると奏が私を見ていた。思わずびっくり

して固まっていると

「ほんっとにさ、可愛いよね、優羽」

と言って笑った。

頭がパンクした音を聞いた。