蜜漬けの恋

***
その日のお昼は絢香と食べた。奏は

「友達で食べたい時もあるでしょ?」

と言って曜日で一緒に食べる日

食べない日を決めてくれた。

その事を絢香に言うと

「良くできた彼氏さんですなー」

と感心したように言うから私まで

嬉しくなった。

***
「優ー羽!あのさ、今度の土日どっちか
空いてる?」

昼ごはんを食べて教室に戻って来ると

真っ先に声をかけて来たのは奏だった。

私は不思議に思いながらも

「日曜だったら空いてるよ?」

と言うと奏は嬉しそうに笑って

「じゃあ、二人で遊園地行かない?」

と、この県内で一番大きい

テーマパークのチラシを出してきた。

「えっ……要するにデート?」

「デートに決まってるでしょ?」

デート。なんてくすぐったい響きなんだと

思った。

「返事は?」

「えっ?あっ行く!行きたい!」

そう言うと奏は嬉しそうに笑って

「りょーかい!可愛くしてくるの期待して
待ってるから」

と言って自分の席に戻って行った。

(可愛い?可愛いの…えっ、可愛いの?
どうしよ、あったかな~)

頭がぐるぐるしてきた時だった。

「大丈夫大丈夫!私も一緒に考える」

後ろを見ると絢香が呆れたように

笑っていた。

「えっ?」

「ふっ、どーせ可愛いの?可愛いのとか
あったかな?…なんて考えてるんだろう」

と得意気に言った。