夕日の射し込む教室で桐生君に

告白され、晴れて彼女になった

次の日私の生活は一変した。

「優羽!迎えに来たよー」

その声に私は急いで家を出た。

玄関のドアを開けると桐生君

がいつものイケメンスマイルで

待っていた。

「おはよっ、ほんとに朝弱いね」

「おはよう、桐生君。待たせ」

「はいっ、ストップ!桐生君は
違うでしょ?優羽?」

私の言葉を遮ってそう言った桐生君は

意地悪そうに言った。

「でも、やっぱまだ慣れないし…」

「そんな事言ってたら変わらないよ?
ほら、言って?」

「……か、奏」

小さな声で言うと桐生君……奏は

嬉しそうに笑った。

「よく、できました」

そう言うと奏は私の頬をぷにっと

人差し指で突っついた。