蜜漬けの恋

***
「っ!」

(びっくりしたー…危なかった)

昼ごはんの後の授業は毎回睡魔に

襲われる。今だって一瞬負けそうに

なって机に頭をぶつけそうになった。

ふと時計を見るとチャイムが鳴るまで

残り一分程度。

(がんばれ~自分~)

そう思いながら時計とにらみ合いを

していた。

(鳴る!)

思った瞬間チャイムが鳴った。

教師の挨拶に合わせて礼をして

教師が出ていくと教室にいる皆も

思い思いに話し出した。

「やっと帰れるね」

話しかけてきたのは絢香だった。

「うん…眠たかった~うつらうつらして
頭机にぶつけそうになった」

「何それ~ちょっとどんくさいよ」

絢香が苦笑いで言うから言い返そうと

した時だった。

「優羽ちゃん、危なかったね~」

聞き覚えのある声に振り向くとニヤニヤ

と笑う桐生君がいた。

「桐生君!!」