2日目の朝、あの軍団を掻い潜り

今日は昨日より頑張ろう

と思っていた時だった。

「翔、上野さんからメモ」

後ろから突然聞こえた拓也の声と

その内容に思わず体がビクッとした。

「え?上野さんから~?」

内容は放課後に話があるから教室で

待っててほしいと言うものだった。

「おう、お前に直接渡すのは色々気が
引けるからって俺に…。それと翔、俺正直
あんまりいい話じゃないと思う。」

真剣なその声に俺は拓也を見た。

「何で?」

「俺にメモを渡して来た時の上野さん、
何か凄い何かを決め込んだみたいな顔を
してたから、もしかしたらお前にとって
悪い話かも、と」

拓也のその言葉を  

「……分かった、ありがとう」

と言って返した。

時間はあっという間に過ぎ昼休みに

なったが

一緒には食べれないと紺野さんが

言って来た。

午後からの授業はいつも以上に気合いが

入らなくて、俺はずっと窓の外と上野

さんとを交互に見ていた。