蜜漬けの恋

「う、ひく、はっ、う」

そこからはポロポロ止まらなくて…

成瀬君が居るのが分かっていても

私は泣きっぱなしだった。

***
しばらくしてから泣き止んだ私は

ハンカチを取ろうとしてポケットの中を

探った。

「あれ?」

(無い…)

焦った私の様子に成瀬君が

「どうしたの?」

と言った。

「あの…ハンカチが無くて」

「ハンカチ?」

「うん…」

今日持ってきてたハンカチはお母さんに

買ってもらったやつで大事に、丁寧に

使っていたらもう3年くらい使ってる。

汚れたり破れたりなんて全く無いし

糸のほつれも無い。