蜜漬けの恋

小さく息をはく。

「上野さん、先に出てて。俺が払っとく。
後で出してくれたら全然良いから」

「でも…」

「良いから、行って」

そう言うと上野さんは頷いて、そのまま下を

向いて店を出ていった。

俺はその様子を見送ると強くそいつを

見た。

相手は戸惑った様子だった。

「えっとー……」

俺は無視してお金を出す。

相変わらず戸惑っている相手に

「お金、出してるんですけど」

と言った。