蜜漬けの恋

「じゃあ、次私。紺野綾香です!こう言う
のは慣れてる方です…が何か嫌な部分あったら
言ってください」

と小さく会釈する。さらさらの黒髪が動きに

比例するように肩から滑り落ちる。

(紺野さんはいつも通りハキハキしてるなー)

「あ、え、と…上野、ゆ夢羽です!あん、まり
こう言うの慣れてなくて…固いと思うけど
よろしくお願いします…」

と言いながらペコーっと、頭が下がっていく。

垂れ下がった若干茶色がかった猫っ毛の隙間

からほんのり赤くなった顔が見えた。

………はっきり言って可愛さしか感じなかった。

「翔?」

「…あ、ごめん」

俺は一瞬トリップしていたのか佑都に呼び掛け

られてハッとなった。