蜜漬けの恋

***
ポンッ、leniの通知音が鳴る。

その音に俺は微かな期待を抱きながら

画面を覗き込んだ。

〔おはよう、上野優羽です〕

「え、あえ、あ」

驚きと嬉しさで訳の分からない言葉が

口からこぼれる。

(お、落ち着け自分)

ふぅ、と小さく息を吐く。

〔おはよう、成宮です…〕

〔分かってるよ笑成宮君から貰った連絡先に
メッセージ送ってるのに笑笑〕

〔確かにそうだね笑…えーっと、いつでも何か
あったら連絡してきて良いから〕

〔うん、ありがとう!じゃあ…またね〕

そのメッセージに続くようにしてクマが手を

振っているスタンプが送られて来る。

(可愛い)

上野さんらしいスタンプに思わずニヤける。

〔うん、また〕

そのメッセージに既読がついたのを確認して

俺はアプリを閉じた。

「よっし、上野さんと連絡できたー!」

俺は嬉しさで何回も右手で作った大きな

ガッツポーズを上下に振ったのだった。