次の日の朝、ふと目が覚めると

時計は8時過ぎを指していた。 

「起きよ」

ぐんっ、と体を前に揺らし起き上がる

勉強机の上にはスマホと成宮君から

貰ったメモ。

「…がぁーどうしたらいいんだー」

思わず一人、部屋で叫ぶ。

コンコンコン、突然部屋のドアがノック

される。

「は、い」

「起きてるんだったらご飯食べに降りて来て
ください!」

お母さんだった。

「分かりました……おはよう」

するとガチャリとドアノブが動き

ドア開き、お母さんの顔が見えた。

「おはよう」

そう言ってにっこり笑うとドアを閉めて

下に降りて言った。