蜜漬けの恋

***
公園に着いた私達は屋根付きのベンチに

座った。

(隣に座るとか初めてだ…)

「じゃあ、どうぞ…」

そう言って成瀬君は私の食べようとする

タルトを見つめるから…

「こっちも一口…食べる?」

そう聞くと目を輝かせて

「え、いいの?そんな風に言われたら
普通に貰うよ?」

「うん、良いよ!ちょっと待ってね
今すぐ食べるから」

そう言って私はガブりとタルトを食べた。

「ん~~~!!」

口に入れた瞬間クリームと巨峰と洋梨が

相まってしつこない甘さで顔が蕩ける。

「そんな美味しいの?!」

「うん!美味しいよ!食べて!!」

そう言って私はかじりかけのタルトを

差し出したがふと、

(かじりかけでいいの…かな?いやでも方法
ないし……)