蜜漬けの恋

「っ!だ、駄目だよ!!そんな奢ってもらう
みたいな事それに…」

(若干高い方だし…)

「これは、一応俺と至近距離で立ってれた
ミッションクリアのご褒美的な感じだし…
後……」

「後?」

「俺、本当はかなり食べたいんだよねこれ…」

成瀬君は少し照れたように言う

「え?」

「だから、もし良かったらで良いんだけど
一口だけ貰えないかな?」

そう言った成瀬君は手を顔の前で合わせて

擦り合わせると

「お願いっ!!」

と言うもんだから

(何か…可愛い!)

と思ってしまった。

タルトを一口食べたいとお願いするだけの

事にこんな必死になる男の人を見るのは初めて

だったから…

(ってそんな浸ってる場合じゃない!)