蜜漬けの恋

「さてと、上野さんどれにする?」

成瀬君はニコニコしながら私に聞いてくる。

「えー…」

タルトは出来上がったばかりだったのか

大体は並んでいて私は相変わらずの優柔不断

状態に陥っていた。

「あ~~」

「決まらない?」

「うん…」

(とりあえず、2個に絞ろう)

そう思った私は頑張って「巨峰と洋梨」

「桃とさくらんぼ」に絞った。

「…何とか2つまで絞ったんだけど成瀬君
どっちがいい……っ!!」

そう言いかけて少し離れた所にいる成瀬君に

声をかけようとした…はずだった。

「うーん?どれとどれ?」

しかし成瀬君は私のすぐ隣にいて、下手したら

口が成瀬君のサラサラの黒髪に付くところ

だった。