蜜漬けの恋

***
「着いたねー思ったより少なく
て良かった」

店に着いた私達は意外に少ない人に

喜んだ。多分お客さんの波が一旦引いた

時だったんだと思う。

「よし、入ろう!」

そう言って私達は中に入った。

中に入るといつもの甘い香りに胸が

いっぱいになる。

そんな私の様子に成瀬君はクスリと

笑った。

「もう、上野さんさっきから目キラキラ
させて子供みたい!」

「うん、何かこういう美味しいもの見てると
自然となっちゃうよ」

そう言いながら私達はショーケースを

覗き込んだ。中にはタルトに乗った

色んな果物がキラキラ光ってまるで宝石を

見ている気分だった。