蜜漬けの恋

「そうだ、ねぇ上野さんこの後もし
用事が無かったらタルトケーキの
お店行かない?」

びっくりして私は俯いていた顔を上げた。

「それって…」

「そう!俺が妄想をノートに書いて欲しい
って言ったのは俺が叶えられる範囲の事を
して上野さんにシミュレーションして
もらえたらって思ったから!…で、どう?
空いてる?」

「あ、いてるけど」

正直躊躇いがあった。だって好かれただけ

でもアレなのに放課後デートみたいな事

になったら成瀬君の事が本気で好きな人達に

申し訳ない。

「けど…駄目かな?」

成瀬君は犬のように私の瞳を見てくる

(う、そんな目で見つめられると…)

「大丈夫!行けるよ?」

そう言うと成瀬君はキラッキラの笑顔で

笑った。

「ほんと?じゃあ、拓也に言ってくるから
校門で待ってる!」