蜜漬けの恋

(そう言う感じか…)

「ふーん…何やら面白い匂いが…」

「絶対に見るなよ!」

そう言った翔の目が余りにも真剣だった

から

「分かりました…」

と言って覗き込みたい気持ちを必死に

鎮めた。

「あっ、そうだ」

俺はふと思い出したとある事を翔に

尋ねた。

「なぁ、翔、紺野の笑った顔見た事ある?」

「いやーあんまり無いけど…何で?」

「別に意味は無いんだけどな、やっぱり女子
だなって」

俺が呟くようにそう言うと翔はポカンと口を

開けた。

「いや、そのっ意味は無い!無いからな!!」

変に勘違いされたら嫌だと思った俺は慌てて

言った。

「ははっ、何それ」

「笑うなよ!」

そう言うと翔は手を左右に振りながら

笑いを堪えていた。