「真奈美のこと、好きなんだけど」

「え?」

その告白は、望んでいた誠哉からではなく

「誠……」

そう、誠だった。

「ダメ、かな?」

珍しく真面目な誠の言葉に

頭がクラクラした。

でも


でも、私は。



誠哉のことが、好きなんだ。


「ご、ごめん、なさい」


私は、せっかくのタイミングを

またも、無駄にした。






……と、後中学生になってから思った。