ある日、とある噂が立った。


「誠哉は、真奈美のことが好きだ」


とても、ドキドキした。

ホントなのかな?嘘なのかな?

なんて、寝られなかったな。


ある日、クラスの情報通

(後に中学校で情報屋の異名を持つ)

が私に、ニヤニヤ近づいてくる。


何あいつ、怖っ!


そう思ってた。


情報通の男子は、私にこういった。

「誠哉が真奈美のことを好きなのは、本当だよ?僕、本人から聞いたから」

そんなことを、教室で、それもクラスメイトが大勢いる中で言われたら

「ーーーっ!!!」

赤面しかない。


何も言えなかった私は、廊下に逃げる。

今考えたら、アホなんだ。

そこで、自分の気持ちだって伝えられたのに。


嘘だって、信じてなかったから。

いや、今でも信じきれていない。