よくわからなくなった私は

のろのろと教室に戻ってきた。

私を見る、女子の目を見るのが怖い。

「大丈夫、お前は堂々としていろ」

「……うん」

隣で励ましてくれる隼翔。

私たちは自分の席に戻った。

もうみんな帰るような時間になっていたからか

私を白い目で見ていた女子たちは

ぞろぞろと団体で帰っていく。

教室に残っているのは

私と隼翔、そして誠哉と誠。

誠哉が口を開く。

「心配、した」

心のどこかでは喜びを

また、心のどこかでは苦しみ、そして疑念が。

私の心は、不思議な感じ。

なんて言っていいのか、よくわからない気持ち。

どうすればいいの、私。