「ま、まぁ、ひとまずありがとう」

「いえいえ」

私は、気になったことを聞いてみた。

「中川さんよ、君授業サボったのかい?」

「クラスの雰囲気、悪かったし」

「サボったんだね」

「……はい」

やれやれ、とは思いつつも感謝。

あの時、助けてくれなかったら。

それはそれで、まぁどうにかなってたのかもしれないんだけど。

助けてくれたのが、隼翔で良かった。

「うん、ありがと」

「え、急にどうした気持ち悪い」