そんな私は、いつしか変わった。

“恋”というものの存在に、気づいたのだ。


「私、誠哉のこと、好きなんだ……」


幼いながらも、初恋というものに気づき

嫉妬さえした。


いつだって女子と噂が立っていたから

毎日のように、イライラしていたかも。

いや、落ち込んでいたのかも。


ひとまず、苦しかった。


まだ幼かったから

告白なんて、考えられなかったし

他に手立てはないし。

悩みに悩んでいたと思う。


幼いながら、ネットでおまじないを調べ

片っ端からやっていたような気がする。

両思いだからとかは、考えていなかったけど。



今思うと、健気だなって思う。