私が席に着けば、もう9割の人間が席に着いていることがわかる。

これは、出遅れたのかも……。



担任らしき女の人がやってきて、出席番号順に廊下に並ぶ。

そして、入学式にはいった。



一人一人、名前が呼ばれる。

私は、耳を疑った。


「1番、浅野誠哉」


誠哉?

あの、誠哉なの?

そのことを考えていたら

いつ間にか、時は経っていた。