「桃花ちゃんを笑顔にできるのは先輩しかいないんでとか言われたんだけど」

「い、伊織くんが言ってたんですか?」


「そう」


伊織くん…


「まあ、隙があったら俺がもらうとか生意気なこと言ってたけどさ」

「ま、まだそんなことを…」


「ん?まだそんなことって?やっぱりなんかあった?」


「へっ!い、いやいや!わたしと伊織くんとの間には何もございませぬ!」


な、なんか江戸時代の人みたいに
なっちゃった…


「桃花ちゃん。それ怪しいようにしか見えないけど」

「そ、そんなことないでござる!」


ござるって…わたし忍者か…!



「動揺してるってことはなんかあったんだ」

「い、いやいや!そんなこと…!」