「お弁当ひとつじゃ足りなくなっちゃったの?」

「は、はい?」


「いやー、お母さん桃花すごい食べると思ってたけど…まさかね…」


「ち、違うから!ふたつも食べないから!」

いくら食いしん坊なわたしでもお弁当は
ひとつで大丈夫です!


「えー?じゃあなんでお弁当箱探してるのよ?ひとつでいいじゃない?」


「そ、それが…そのいろいろあってふたつ作るの!」


「あら、もしかしてあのデートした彼氏?」


「だから!翼先輩は彼氏じゃないから!」

「ふーん?翼先輩ね♪」


しまったぁ!自分で口滑らせてしまった…