火神と水神が正式に承認された.

そして他の神と自己紹介をしあった.

2人を奪い去った3人はそれぞれ神だった.

あの犬を連れていた女性が聖神,無口ででっかい唯一の男性が土神,あと【ナルカ】の使えた小柄で痩せた女性が風神だった.
★ナルカ:移動魔法.屋根のある場所では使えない.


 今日は星月様から火神と水神の復活を祈って,珍しく話があるということで,5つの属性神が呼び出された.

星月様の話は絶告と呼ばれており,例の儀式の部屋で行われることになっている.
★絶告:星月様の話の事.星月様はめったに姿を現すことはなく,承認の儀式のときとこの絶告のときだけ姿を現すと言われている.

いつものように暗く,入口から4,5歩のところで皆が並んでいた.

どうやらそれが慣例らしい.

そして星月様が5人が集まるのを見測ったように,奥の方から声が聞こえてきた.

「我が下僕の神達よ,我々星月は火神と水神の復活を心から信じ,行動した聖神,土神,そして風神により見事に復活した.

 我が下僕の神たちよ,次にすべきことは残された雷神と生神の復活である.

 そしてわれら高貴な属性神の存在を脅かす低俗な闇軍団は倒されなければなりません.
★闇軍団:「星月様」の仮想敵.具体的な属性は「毒」「氷」と言われている.言われている本人たちが認めているかどうかはわからない.

 そもそも我が下僕であった毒氷は私の至高な政策を堂々と批判するだけではなく,この世界を乱す,いやこの世界そもそもをあろうことか自らのものにしようと馬鹿げた事をしようと企てているのです.

 立ち上がるのです.

 そして闇軍団を倒すのです.

 そして辛さや困難のない世界を造り上げるのです.

 捜すのです.

 そして闘うのです.

 我々の理想の世界が来たらんことを!」