After -deconstruction "God Ideology"

儀式 その4


 そもそもはじめの書に関しては,誰がいつ頃書いたものかはっきりしていないので,価値がないとする論者も少なからずいる.

またある論者は,マセの時代に偶然水神と同じ名のある道具屋の息子であったカハシという者が記したと主張する.

しかしながら,道具屋の息子ごときがそんな壮大な物語を書くとも考えにくい.

彼が実はどこかの宗教の教祖になったという話も聞いていない.

しかし,彼は優れた魔法の使い手であったという記録はどうしてか残っている.