しばらくこの森を歩いたが,カハシも含めて2人はこの森には見るべきものは無い事がわかった.
かといって港のほうに行く気もしなかった.
2人はそれでもこの山の一番の見所,海や港が一望できるポイントに座り込んだ.
「それでもここから見る海もなかなかだね.」
カハシはそれなりに海をずっと見ていたジラスはと言うと,カハシの言葉なんか気にしないで,風がないのに揺れている背後の木々の方が気になっていた.
「おい,カハシ,何かおれたちの後をつけてきているように気がしないか?」
ジラスは小声でおそるおそる言った.
カハシはそれに反応した.
「えっ…そんな気はしないけど…?」
カハシもジラスにつられて,自分の周囲を見たが,そういう感じはしなかった.
ジラスもとりあえずは気のせいだと思い,自分に言い聞かせた.
その後,気にはしながらジラスは昨日の話題に上がっていた例の指輪を見せた.
「へぇ,これがそうなんだ….」
カハシがその指輪を見るや否や再び森がざわざわしてきた.
それはあのカハシにでもわかる程のものだった.
かといって港のほうに行く気もしなかった.
2人はそれでもこの山の一番の見所,海や港が一望できるポイントに座り込んだ.
「それでもここから見る海もなかなかだね.」
カハシはそれなりに海をずっと見ていたジラスはと言うと,カハシの言葉なんか気にしないで,風がないのに揺れている背後の木々の方が気になっていた.
「おい,カハシ,何かおれたちの後をつけてきているように気がしないか?」
ジラスは小声でおそるおそる言った.
カハシはそれに反応した.
「えっ…そんな気はしないけど…?」
カハシもジラスにつられて,自分の周囲を見たが,そういう感じはしなかった.
ジラスもとりあえずは気のせいだと思い,自分に言い聞かせた.
その後,気にはしながらジラスは昨日の話題に上がっていた例の指輪を見せた.
「へぇ,これがそうなんだ….」
カハシがその指輪を見るや否や再び森がざわざわしてきた.
それはあのカハシにでもわかる程のものだった.
