After -deconstruction "God Ideology"




 一方,ジラスは無事に家に帰っていた.

ジラスはまず2階のルーシー伯母の様子を見に行った.

「お帰り,ジラス.

 どうだった?

 学校は.」

マリーはジラスにそう声をかけた.

「うん,つまらなかったけど,少しだけ楽しかった.」

ジラスはぼそりと言った.

ジラスのその言葉でルーシーがちょっと笑った.

「最近はね,一時クラスの制度が整っ,…げほげほ.」

「あら,姉さん,あまり話したらだめよ.

 まだ無理はできないんだから.」

マリーはルーシー伯母の体を少し起こして,背中をさすってやった.

「ありがとう,大丈夫よ.

 まあ,もうすぐ普通のクラスに入れるわ.

 そうするときっと,もっと楽しいわよ.」

マリーの声は弱々しく,なかなかジラスには納得いかなかったが,それでも頷いた.

でも想像まではできなかった.