脱出 その3


 マホウビトを差別する人々は何とかしてマホウビトを排除しようとしていたが,見分けがつかなかったので,困っていた.

そこで,フリティカル国はマホウビトかもしれない人を手当たり次第捕まえるという作戦に出た.

しかし,マホウビトは生来そういう者もいるが,生まれてから身につける者もいる.

ということは,魔法を使うのを禁止するわけでもなく,使う可能性のある人を捕えるのである.

つまり,下手をすれば全員が捕まる可能性だって否めないのである.

今後,ナイフの類を使う可能性のある人は逮捕しますよ,といったら皆死んでしまうに違いない.