建物の多くない,田舎のリーリュスは子どもたちに多くの自然を与えた.

人口の多くないこの村の子どもは男の子と女の子が1人ずつだけだった.

男の子の方は14歳,女の子の方も14歳だった.

偶然にも同じだった.

2人とも家は農家で,仕事ができない頃からよく一緒に遊んでいた.

2人のお気に入りの場所は村の近くの森だった.

畑ばかりが広がるリーリュスの森は,わかりきっている場所だったし,大人の作業を
妨害することは許されていなかった.

それに比べて森は子とも達にとっては謎な場所だし,大人は口をはさめない.

今日も二人は森の中にいた.

「今日はもうやめよう.」