火神達が超津波の中心にかなり近づいたとき,応援を頼まれた理由がすぐにわかった.

頭が急に痛くなったのだ.

それも単なる頭痛ではなく,頭が押しつぶされそうな,激しい痛みだった.


 超津波の中心には津波を引き起こしている神だけではなく,毒神,氷神そして遠隔操作をしているはずだった星月様もそこにいた.

つまり全ての神がそこに終結していた.

激しい痛みは星月様さえをマジックビレッジから連れ出したのだ.

痛みに襲われているのは,闇側も同じことで,頭をうずめていた.

悪の根源と疑われている毒神でさえ辛そうにしている.

「このような事をするのは無神だな!

 どこにいる!」

絶告のあの間での余裕はどこへやら,星様が感情的になって怒っている.

「私は逃げも隠れもしない.

 神は消えなければならない.」

無神は急に神様たち,神達の中心に姿を現す.

「私が命令をしたのは毒紙と氷神を殺すことであったはずだ.」

「お言葉ですが星様,星様が仰せになったのは人間に不幸を与える神の抹殺でございます.

 今の星様は抹殺されなければなりません.

 このままでは人間は死んで誰もいなくなってしまいます.

 私は忠実に指示を守っています.」