After -deconstruction "God Ideology"

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　「ミナトシティにいくのは事実だけど…おばさんの看病をするために行くらしいんだ．」

ジラスはそうぼつりつぶやいた．

しばらく沈黙が続いた．

キャサも下を向いてしまった．

それでも，しばらくしてキャサが言った．

「あのね，目的なんかどうでもいいんだよ，ちょっと…お別れを言いに来たんだ．」

キャサは下を向いたままだった．

また沈黙が続いた．

「いや，おれは春になったら戻ってくるさ．

　…もう二度と会えないんじゃあるまいし．」

「違うの．

　…でもなんか私はもう会えないんじゃないかと思って…．

　別に好きとかそうじゃなくて，この村ではいつも2人きりだったし…．」

キャサは泣いていた．

キャサには昔からどうしてか予見をする力があるように思わずにいられなくなることがよくある．

秋の日のあの森のことだって然りだ．

だからもう会えない―おれが戻ってこられないか，あるいはキャサに何かが起こる，さらにはその両方かもしれないが―そんな気になってしまう．

「今度だけはお前の予見が外れるといいな．」