After -deconstruction "God Ideology"




 それぞれの神は自らの役割を理解するのには少し時間がかかった.

そして例によって聖神が神様に質問をした.

「畏れ多き星様.

 その壮大な作戦には私はもちろん賛成です.

 しかし,この工程で最も重要と思われることを水神にできましょうか.」

(…!……)

「聖神よ,それは水神に対して失礼というものだ.

 水神もお前と同じ一属性神ではないか.

 私は信じようではないか,水神よ.

 お前は期待を裏切らないだろう?」

「全くその通りでございます.

 聖神よ,私がいつ失敗したというのでしょうか.」

星様を背にして聖神に向かい合う.

聖神は星月様と水神に面して口を濁した.

「確かに私の前代の水神の行為には目に余るものがあった.」

「前代というのはどういうことなのだ?」

聖神の代わりに土神が聞く.

水神は黙ったまま,代わりに星様が答える.