After -deconstruction "God Ideology"




 星様は,ひけーこんを呼びつけていた.

もちろん,隣には月様がいらっしゃる.

「さて,生神も復活し,そろそろ最終の絶告をしないといけない.

 生神は新たに呼べばいいだろう.

 そのことについてはこれ以上言うこともないだろう.

 ここで話したいのは奴の事だ.

 奴の代わりのものは何とかなったか,ひけひけ.」

「星様,もう十二分に十分に成長しているひけ.

 魔法力も実践に耐えうるものになっているひけ.

 …少なくとも奴と比べれば,それはもう…ひけ.」

ひけーこんはざらざらべたべたした両手をすり合わせながら,上目づかいをして,星様にお伺いを立てた.

「そうか,では,水神に会うことはもう,できるのか.」

いつも石のように動かない星様が身を乗り出して興味を示した.

「新しい水神は星様の思うがままになるひけ.

 来いとためしに念じていただきたいひけ.」

「そうかそうか,早速そうさせてもらおう.」

星様は乗り出していた身を元に戻し,目をつぶった.

ひけーこんと月様も自分がそうしているかのように,黙っていた.