ここはマジックヴィレッジにある絶告(※)が行われる部屋である.
★絶告:星月様の話のこと.星月様はめったに姿を現すことはなく,承認の儀式のときとこの絶告のときだけ姿を現すと言われている.

そこには星様がひとり待っていた.

そのうちにひけーこんがミナトシティから戻ってきた.

早速報告を受けた.

「星様,間もなく生神が復活し,すべての属性神(※)が揃うことになるひけ.
★属性神:この世界は様々な要素(=属性)によって成立したと考えている人々の間で使用されている用語.その属性ごとの長がこの属性神である.属性神の決め方はいろいろある.日本語で表現すれば,「世の中を構成すると信じられている要素を統べる神」ということになるだろうか.

 儀式の準備はどうですかひけ.」

「ああ,心配するでない.

 私が彼女を本当の生神にしよう.

 そうだ,戦況の方は,どうなのか?」

「闇は罪のないミナトシティの人間に対して本来は同じく善良なフィリティカルとアーメルスの国民を操作して攻撃を仕掛けているひけ.

 例のあの神と火神を除けば,どの神も健闘しているしているひけ.

 やはりあれを起動させる方がよろしいかと思うひけ.」

「あれについてはずっと私もそう思っていた.

 ところで火神には何かあったのか.

 それとも奴も役立たずなのか.」