After -deconstruction "God Ideology"

 神達はどんどん山を下ってミナトシティに近づいていっていた.

魔法のほんのわずかな音と人を刺したり切ったり殴ったりするこれもまた大きくない音がしているのだが,まだ神達には聞こえていなかった.

無言だった.

話している余裕などあろうはずもなかった.

さらに近づいていった.

山道は終わり,整備された道に出た.

この山はアーメルスやフリティカルとは反対の西側の岬になっているような場所にある.


 まだ,この岬の方までは攻めて来てはいないようだ.

逃げてもいないようだ.

気がつかなかったのかもしれない.

水神は走ってはいたものの,辺りが気になって仕方がなかった.

というよりもそのまままっすぐに進みたくなかったというのが正しいのかもしれない.