After -deconstruction "God Ideology"

結石界 その4


 アラモデラ山はもともと鉄鉱石が産物だった.

しかしマセの時代にはすでに採掘できなかった.

タラアモアは鉄鉱石で栄えた町だったが,採掘が終わってからは,修行の場として栄えている.

触れ込みは,「英雄マセ一行の修行場」である.

それは時を経た今でも変わらない.

だから神たちは一行で入っていったのだが,奇異には思われなかった.

とはいえ,アラモデラ山は今もなお火山であり,鉱山である.

中は洞窟状になっており,徳石(※)を用いた鍵も多用されているけれども,現代はしかしその鍵は必要ない程にもろくなっている.
★徳石:昔神様が宿るといわれていた石.この石には苔がなくカビないといわれている.鍵にはお護りの意も含めて最適である.なお,結石界とは別物である.徳石は朽ちることがあるからである.

だが,動かない石も当時より激増し,頂上への道は険しくなっていった.