After -deconstruction "God Ideology"




 その絶告の後は意欲のある神達にとって,無駄な時間でしかなかった.

具体的な行動は指示されず,ただもう読み尽くした書物庫の本を何度も読み直していた.

特に従順な神達にとっては,いてもたってもいられなかった.

しかしその時間は終わった.

再び絶告がはじまったのだ.

「わが下僕の神達よ.

 我が星月は遂に結石界と生神の資格者を突き止めることに成功した.

結石界の場所をまず伝えよう.

その場所とはアラモデラ山に他ならない.

アラモデラ火山が生きている証の中で,最も活発な生のエネルギーに満ちあふれた石のことだ.

そして資格者のことであるが,残念ながらまだ目覚めの時を迎えていないようだ.

しかし,目覚めの時は近い.

自然な裁きがやってくる.

心配するにたらぬことなのだ.」

どの神も一様に安堵の表情を示した.