2,3日経過すると再び絶告(※)が行われることになった.
★絶告:星月様の話の事.星月様はめったに姿を現すことはなく,承認の儀式のときとこの絶告のときだけ姿を現すと言われている.

短い休み,そして雷神の儀式が終わった.

「我が下僕の神々よ.

 我が星月は雷神の復活を心から信じ,行動した各神によって見事に復活した.

 我が下僕の神々よ.

 次にすべきことは残された生神の復活である.

 生神が復活したとき,マジックヴィレッジは完全な復活を遂げるであろう.

 そして諸君らが雷神を捜してきてくれていた間に,私は生神に関する占実を行っていた.

 そして一つの結論に達した.

 それは現在生神がもつべき資格は失われている.

 その資格とは結石界(※)である.
★結石界:神々の住まう神殿のある場所.別名マジックヴィレッジ.そのほか,神が神である証拠という意味もある.証拠は属性で違っていて,例えば火神は火呪の指輪を拾った者であるし,水神は血縁である.

 結石界がどこにあるかまでは占実がまだ終わっていないのでわからない.

 しかし結石界が復活し,その器たる生神を召還し,そして高潔な儀式を完了させれば,全ての神が出揃うことになる.」

ここで聖神と土神が待っていたとばかりに大きな拍手をした.

他の神もそれに続いて拍手をした.

「そこでだ.

 結石界そのものは我が占実により,確実に見つける事ができる.

 占実もそう長くはかかるまい.

 しかし生神そのものを召還すること自体は易いことだが,生神を召還する為に一度殺さなければならない.

 誰を殺すのかについてはまだわかっていない.

 そこを調べてほしいのだ.以上.」