After -deconstruction "God Ideology"

閉ざしてある部屋の扉が不意に開いた.

月様とひけーこんはずばと扉の方を見た.

扉の方から入って来たのはもう1人の神,星様だった.

月様とひけーこんはほっと軽く息をした.

「どうだ,研究の進み具合は.」

「あとはその器だけだひけ.

 よろしくお願いしますひけ.」

星様は月様の方を向いて照れ笑いをして,しばらくそのままもじもじしていた.

「あと,子どもがいたら完全なる私の下僕が完成するのか.

 所詮儀式は儀式に過ぎない.

 裏切られる可能性はなくはない.

 私の求める世界は完全のみだ.」

ひけーこんは大きく頷いて実験の続きを始めた.