After -deconstruction "God Ideology"




 同国首都ディベルディンダのその日の天気は曇りだった.

しかもリーリュスでもそうであったように雨が降りそうであった.

風神が連れて来た場所は平和の広場と呼ばれている場所である.

由来は過去ディベルディンダ革命の時に人々が強制労働させられた場所で,もうこのようなことが起きないようにと,名づけられたものである.

今では小さな塔のある市民の憩いの場である.

「まさかこの平和の広場で雷神を捕まえることになるとは.」

「捕まえればまた一歩平和に近づくことは間違いないわね.」

土神と聖神が興奮して見える.

というよりもやる気満々というのが正しい言い方なのだろうか.

「連れてきたわよーっ!」

風神はそういう興奮とは無関係に参入する.

「おい,ひけーこんはどうしたんだ?」

「ぁあ,なんかー,星月サマの実験の手伝いをーするってー言ってたー.」

「分かった.

 その話し方止めなさいって言っているでしょう.

 こっちまでやる気をなくす.」

聖神がいらいらしているのがうかがえる.

風神の答えないらしく,1人で愚痴をこぼしていた.