After -deconstruction "God Ideology"




 水神と目付け役のひけーこんも雷神や生神を捜してはいたが,何しろあまりその人自身に関する情報があまりに少なく,2人とも途方に暮れていた.

「動きが素早いっていう特徴だけじゃあね,雲を掴むような話だよね.」

水神は肩を落とし,途切れ途切れになりながらそう言った.

「でも,見つけないと,星月様の崇高な願いは叶えられないひけ.」

ひけーこんは曲がっていた水神を起こし,自分の尻尾をぶつけて元気づけてやった.

「うん….

 そうだね.

 でも,雷神を見た人ってどんな人だったんだろうね.」

「どういうことだひけ?」

「いや,ね.

 誰かが雷神をリーリュスで見かけたっていうから僕らが捜しに来ているんだよね.

 だって見た人はどんな姿をしているか知っているんでしょう.」

水神は少しいやいやな態度をしていた.

「そうじゃない場合もあるひけ.

 星月様の占いでここにいる可能性があるということで,捜しに行くこともあるだひけ.」

「でも,どうして星月様は…」

「おーい,カハシ,ひけーこん.」