「「「終わったー!」」」

築地くんが夕莉と帰った二時間後、やっと完成した資料の山を感慨深く見上げた。

途中で脱線することもあったけどまぁなんとか最後までやり抜けたからよかった。

生徒会メンバーは完成して、帰れる事が嬉しいのか踊り狂ってる人もいる。

………大丈夫かな。

そう思っている私のところに、中村くんが近づいてきた。

「山田さんお疲れ様。あのさ…」

「…?どうしたの?」

中村くんはしきりに生徒会室の扉を指差している。

私が目をやると、


「じゅん。おせーよ」

幼馴染みが立っていた。

しばらく待っていたせいか、機嫌が少し悪い。

「ごめんね、すみませんお先失礼します。」

「おー、おつかれー」

「ありがとねー!お疲れ様」

生徒会のメンバーはみんなすごく優しくて、頭がいい。

そんな中に私なんかが入っていっていいのかは不安だけど、築地くんがいるから抜けようとは思えなかった。

それにしても今日の資料の山はやばかったな…。

なんて思いながら、隣りにいる幼馴染みの話しに相槌を打つ。

「おいじゅん。…きぃてんのか?」

「うん。先輩に早く追いつきたいんだよね、聞いてるよ。」

それならいい。と彪は話の続きをはじめた。