「築地ー!彼女がお呼びだぞーwww」
生徒会室にそんなことを言いながら飛び込んできた副会長の中村に、いの一番に反応したのは案の定彼だった。
「はぁ?!…あのクソチビ」
眉間に皺を寄せながらもどことかしら嬉しそうに緩んだ口元、そんなところを見つけては凹んでしまう私に嫌気が差す。
「………はぁ…。」
こっそりついたはずの溜め息は、誰にも聞かれず空気に溶けて消えた。
私は山田純、ここ羽柴中学校の二年生で、後期から生徒会書記を務めている。
こんな平凡な私がなんで生徒会なんかに?と最初は思ったけど戸惑いながらも引き受けたのは…
「山田さん。あと残りお願いしてもいい?」
「あ、はい。大丈夫ですよ、会長。」
彼、“築地悠夜くん”がいたから。
築地くんは見た目は金髪だし、目つきが悪くて凄く不良っぽいけれど、とても真面目な会長だ。
生徒総会や、集会などでは当日の司会はもちろん、前日からの準備を怠らない。
どんなことがあっても生徒優先の築地のことが、私は好き。
でも、この気持ちは絶対言えない。
だって、築地くんには好きな子がいるから
「ひか。遅かったか?」
他の子にはかけないようなすごく優しい声音で、話しかけるから。
生徒会室にそんなことを言いながら飛び込んできた副会長の中村に、いの一番に反応したのは案の定彼だった。
「はぁ?!…あのクソチビ」
眉間に皺を寄せながらもどことかしら嬉しそうに緩んだ口元、そんなところを見つけては凹んでしまう私に嫌気が差す。
「………はぁ…。」
こっそりついたはずの溜め息は、誰にも聞かれず空気に溶けて消えた。
私は山田純、ここ羽柴中学校の二年生で、後期から生徒会書記を務めている。
こんな平凡な私がなんで生徒会なんかに?と最初は思ったけど戸惑いながらも引き受けたのは…
「山田さん。あと残りお願いしてもいい?」
「あ、はい。大丈夫ですよ、会長。」
彼、“築地悠夜くん”がいたから。
築地くんは見た目は金髪だし、目つきが悪くて凄く不良っぽいけれど、とても真面目な会長だ。
生徒総会や、集会などでは当日の司会はもちろん、前日からの準備を怠らない。
どんなことがあっても生徒優先の築地のことが、私は好き。
でも、この気持ちは絶対言えない。
だって、築地くんには好きな子がいるから
「ひか。遅かったか?」
他の子にはかけないようなすごく優しい声音で、話しかけるから。

